クラウド時代の新たなデータ格納技術NoSQL
クラウド時代におけるRDBMSに変わる新たな技術として、NoSQL (Not Only SQL) という手法が注目されています。ミライト情報システムでは、NoSQL の一つとして、データの表現力と性能のバランスがよく、また可用性に優れていることで注目されている、「MongoDB (もんごでぃーびー)」を中心としたソリューションを提供します。
クラウド時代の新たなデータ格納技術NoSQL
PostgreSQLやMySQL、Oracle DB といったRDBMS (関係データベース管理システム) は、標準化された宣言的な問い合わせ言語 SQL の採用、高速な処理、一連の処理を「トランザクション」として保護して複数のアクセス間を安全に保護できるなどの点が評価され、基幹システムやWebサービスの中核となるストレージエンジンとして利用されてきました。
しかし、Web システムの世界でも規模が拡大し、アプリケーションサーバーが多数存在するなかで、ストレージエンジンには「容易な分散化」「高可用性」などの今までとは異なる性質が求められるようになってきて、そのすべてがRDBMSで賄うのが必ずしも最適ではないという考え方が出て来ました。これが「NoSQL」と呼ばれるストレージエンジンです。
NoSQLは「SQL (= RDBMS) 否定」ではなく「Not Only SQL」を意味しており、RDBMS と適材適所で使い分けられるストレージエンジンを指しています。 NoSQLには「KVS (キー・バリュー・ストア)」「列指向データベース」などとありますが、当社が特に力を入れているのが「MongoDB(もんごでぃーびー)」です。
ドキュメント指向データベースMongoDB
MongoDB は、機能を削ぎ落して速度を稼いでいるところがあるKVS や、特定用途に的を絞った列指向データベースと異なり、「多くの機能を提供しながら、 高速さとのバランスがよい 」ことことが特徴です。

提供されている「多くの機能」としては次のものが挙げられます
- 機能1
- スキーマを規定せず、文書ごとにまちまちなデータ形式を許容する
スキーマレス(ドキュメント指向)データベース - 機能2
- JavaやRubyなどのアプリケーション記述言語で直接記述できる、
わかりやすく柔軟なデータ追加・更新・問い合わせ - 機能3
- シンプルな仕組みで高い可用性を実現するレプリカセット
- 機能4
- 大規模なデータを自動的に分散できるオートシャーディング
といったものが挙げられます。前2者はアプリケーション開発者に優しく、後2者はデータベース管理者・運用者にとって嬉しい機能と言えます。
ドキュメント指向データベースMongoDB
MongoDBは10gen というアメリカの企業が開発していますが、10genはコミュニティを非常に重んじる会社です。自社でコミュニティイベントをホストしたり、地域コミュニティに対して支援を行うことで、エンドユーザーからのフィードバックを得て新たな機能開発につなげています。
当社は、日本のMongoDB コミュニティであるMongoDB JPと強い結びつきを持ち、その運営にも関わっています。2013年7月28日(日)に行われるコミュニティイベント「納涼もんご祭り」へも協賛し、ブース出展も行う予定です。MongoDBのような新たな技術においては、コミュニティにおける情報交換が非常に大切であるため、今後も積極的に関わって参ります。またマニュアルやドキュメント類の翻訳にも寄与していく予定です。
また10gen社のセミナーを受講したり、認定アプリケーションエンジニア・認定データベースエンジニアの資格習得を推進し、技術面の向上および関係強化にも務めています。
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